一般クリエイターこそ医療学会で価値を発揮できる!
みんな、一緒に学会に行こうぜ!
みなさんこんにちは、にしむらです。
AI学会記事3作目。今回は参加しての気づきの話です。
実はクリエイターにとって、医療学会はかなり大きなビジネスチャンスなんじゃないかと思いました。
そしてこれはたぶん、まだ多くの人が気づいていません。
医療学会というと、医師や研究者が集まって、難しい研究発表をする場所。
動画クリエイター、デザイナー、ライターには関係ない場所。
そう思う人も多いはずです。
でも、最近AI学会で発表してみて、僕の見方はかなり変わりました。
医療分野には、クリエイターが必要です。
しかも、かなり必要です。
なぜなら、医療者は知識を持っているのに、その知識を社会に届けるのがあまり得意ではないからです。
ここに、大きな空白があります。
そして、空白があるところには仕事が生まれます。
これは「医療者の代わりに、きれいなスライドを作ってあげれば?」などという生ぬるい話ではありません。
医療の知識。
研究の成果。
現場での実践。
患者さんに本当は届いてほしい情報。
地域に知ってほしい病院の取り組み。
そういうものを、一般の人に届く形へ変換する、そういうところに一般クリエイターの価値がある、ということです。
もっとはっきりいうと、医療分野には「翻訳者」が足りていません。
つまり、専門職の言葉を、患者さんや家族、地域の人、医療に詳しくない人にも伝わる言葉へ変えることが足りていない。
この翻訳こそ、クリエイターが本領を発揮できるところです。
動画で伝える人。
画像で伝える人。
文章で伝える人。
そういう人たちが、医療分野にはもっと入ってきたほうがいい。
様々な学会で発表を見て、人と話し、今回のAI学会でよりそう思うようになりました。
医療者は、専門的な知識を持っています。
現場での経験もあります。
社会的に意味のある課題にも向き合っています。
でも、その価値が社会に届いていないことが多いです。
なぜか。
専門職は、説明がうまいようで、実は「伝える」のが苦手だからです。
もちろん医療者は、日々説明しています。
患者さんに説明する。
カンファレンスで説明する。
学会で発表する。
論文を書く。
スライドを作る。
だから本人たちは「伝えている」と思っています。
でも、そこには落とし穴があります。
専門職の説明は、同じ前提を持っている人には伝わります。
同じ用語を知っている人。
同じ問題意識を持っている人。
同じ業界の文脈を共有している人。
そういう人には伝わります。
でも、その外側にいる人には届きにくい。
たとえば、
「地域包括ケア」
「多職種連携」
「診療報酬改定」
「生活背景を踏まえた医療」
「医療安全」
「総合診療」
こうした言葉は、医療者には当たり前です。
でも、一般の人にとっては遠い言葉です。
意味が分からないというより、自分の生活とどう関係するのかが見えにくい。
ここで情報は止まります。
正しい情報なのに、読まれない。
大事な活動なのに、広がらない。
社会に必要な取り組みなのに、見つけてもらえない。
この「もったいなさ」を仕事に変えられるのが、クリエイターです。
動画クリエイターなら、医療現場の課題を短い映像で直感的に伝えられます。
画像クリエイターなら、複雑な概念を一枚の図解やビジュアルに落とし込めます。
ライターなら、専門職の硬い言葉を、読者が自分ごととして受け取れる文章に変えられます。
これは単なる装飾ではありません。
医療者の知識を、社会に流通させるためのインフラです。
ここまで読んで、「医療分野にもクリエイターの仕事がありそう」と思った方は、ぜひいいねしておいてください。
たぶん、今後かなり伸びる領域です。
医療分野では、情報発信そのものは増えています。
病院も、医師も、行政も、製薬企業も、学会も、それぞれ発信しています。
でも、多くの場合、その情報はこうなりがちです。
正しいけれど、読まれない。
大事だけれど、広がらない。
専門的だけれど、感情が動かない。
医療者はどうしても「正確であること」を最優先します。
もちろん、それは必要です。
間違った医療情報を広げるわけにはいきません。
ただ、正確さだけを守っていると、情報は重くなります。
言葉は硬くなります。
スライドは詰め込まれます。
文章は教科書のようになります。
タイトルは説明的になります。
サムネイルは誰にも刺さらなくなります。
そして、いちばん届けたい相手が離れていきます。
正しさだけでは、人は動きません。
読者は忙しいです。
患者さんも忙しい。
家族も忙しい。
若手医師も忙しい。
学生も忙しい。
正しい情報であっても、入口が弱ければ読まれません。
読まれなければ、存在しないのとほとんど同じです。
ここに、クリエイターの価値があります。
どの一文から入れば、見た人の意識が止まるのか。
どの順番で見せれば、最後まで読まれるのか。
どのビジュアルなら、一瞬で意味が伝わるのか。
どの比喩なら、専門用語を使わずに本質が伝わるのか。
どのタイトルなら、関心のない人にも届くのか。
これは医療者が片手間で身につけられるスキルではありません。
そして、ここを仕事にしているのがクリエイターです。
だから、医療分野はチャンスなのです。
しかも、まだかなり未開拓です。
美容医療、健康食品、フィットネス、ウェルネスの領域には、すでに多くのクリエイターが入っています。
SNS運用。
LP制作。
動画広告。
記事制作。
インフルエンサー施策。
このあたりは、かなり競争が激しくなっています。
一方で、病院、在宅医療、総合診療、地域医療、医療安全、患者教育、医療者教育、学会広報といった領域には、まだ空白が多く残っています。
ここは派手ではありません。
でも、需要があります。
病院は採用に困っています。
学会は若手参加者を増やしたがっています。
研究者は自分の研究を社会に伝えたいと思っています。
医師は患者さん向けの説明資料を整えたいと感じています。
地域医療の現場は、自分たちの価値をうまく言語化できていません。
医療系スタートアップは、専門性と伝わりやすさの両立に苦戦しています。
これは全部、クリエイターの仕事になります。
たとえば、動画クリエイターなら、学会発表を3分の解説動画にできます。
病院の採用動画も作れます。
患者さん向けの説明動画も作れます。
医療者教育のショート動画も作れます。
画像クリエイターなら、学会発表の図解を作れます。
病院イベントのポスターも作れます。
採用SNSのバナーも作れます。
研究内容をインフォグラフィックにできます。
ライターなら、学会発表を一般向け記事にできます。
医師の発信を読みやすく編集できます。
病院の取り組みを採用広報の記事にできます。
医療系サービスのLPコピーも作れます。
こう並べると、分かると思います。
医療分野には、すでに仕事の種がたくさんあります。
ただ、まだそれが「クリエイターの仕事」として整理されていないだけです。
ここに早めに入る価値があります。
もし周りに動画、画像、ライティング系の個人クリエイターがいたら、この話はリスタックして届けてほしいです。
医療分野に入りたいけれど入口が見えない人には、かなりヒントになるはずです。
では、個人クリエイターはどうやって医療分野に入ればいいのでしょうか。
一番いいのは、実際に学会へ行くことです。
ここが今回いちばん伝えたいところです。
学会は、専門職の展示会です。
そして、まだ多くのクリエイターが気づいていない営業導線です。
普通に考えると、営業先として病院や医療機関を思い浮かべるかもしれません。
でも、いきなり病院に営業メールを送っても、なかなか刺さりません。
医療機関は外部業者に慎重です。
医療情報は扱いが繊細です。
「この人に任せて大丈夫か」という不安もあります。
信頼がない相手には、なかなか頼みにくいのです。
でも、学会は違います。
学会には、課題を持った医療者が集まっています。
発表している人は、自分の研究や活動を誰かに知ってほしいと思っています。
ポスター発表をしている人は、自分の取り組みをもっと伝えたいと思っています。
シンポジウムに出ている人は、問題意識が強く、外部との接点にも比較的開かれています。
つまり、学会には「伝えたいのに、伝えきれていない人」がたくさんいます。
その場に、伝えることを仕事にしているクリエイターが行く。
これはかなり自然な出会いです。
ただし、学会に行って名刺を配れば仕事になる、という話ではありません。
むしろ、いきなり売り込むと逆効果です。
医療者は営業っぽさに敏感です。
特に医療領域では、「この人は中身を理解せずに商売だけしに来ている」と思われると、一気に距離を取られます。
だから、最初にやるべきことは営業ではありません。
観察です。
発表を見る。
ポスターを見る。
どんな言葉が使われているかを見る。
どこが伝わりにくいかを見る。
どこに社会的価値があるかを見る。
どの発表が、一般向けに翻訳できそうかを見る。
そのうえで、自然に話しかける。
たとえば、こうです。
「この研究、患者さん向けに伝えるなら、生活の変化から入るとかなり伝わりやすそうですね」
「この活動、病院採用の文脈でも強いと思いました」
「このポスター、内容はすごく面白いのに、タイトルで少し損している気がしました」
こういう一言は、名刺より強いです。
なぜなら、相手の中身を見たうえで、自分にはない視点を返してくれているからです。
医療者にとって、自分の研究や活動をちゃんと見てもらえるのは嬉しいことです。
さらに、それを「どうすればもっと届くか」という視点で見てもらえる機会は多くありません。
そこから会話が生まれます。
「実は広報に困っていて」
「今度こういうイベントがあって」
「病院の採用ページを作り直したくて」
「患者さん向けの資料がずっと古いままで」
「学会発表を記事にしたいと思っていて」
こういう話が出てきます。
ここで初めて、自分の仕事を説明すればいいのです。
順番を間違えないことです。
売り込みから入るのではなく、相手の課題を見つける。
課題を見つけたうえで、自分ならどう役に立てるかを伝える。
この順番なら、営業ではなく提案になります。
とはいえ、ここまで読んでこう思った人もいるかもしれません。
「いや、いきなり医療学会に行くのは怖い」と。
それも普通です。
医療学会は、外から見るとかなり入りにくい場所です。
専門用語も多い。
知り合いもいない。
誰に話しかけていいか分からない。
場違いに見られないか不安になる。
その感覚は、かなり自然です。
だから、いきなり一人で飛び込まなくてもいいと思っています。
もし医療分野に興味があるけれど、最初の一歩が重いなら、まずは僕をフォロー・購読して知り合ってください。
僕自身、医療者として学会に出ていますし、AIや発信、デザイン、ライティングの領域にも関わっています。
医療者とクリエイターの間にある距離を、少しずつ縮めたいと思っています。
学会に一緒に行く。
医療関係者とつながる場を作る。
医療分野でどんな仕事があり得るか一緒に考える。
発表や企画を、クリエイターに届く形で紹介する。
そういう機会をこれから作っていきたいです。
学会に行く勇気がまだない人は、まずつながっておいてください。
入口を知っている人とつながるだけで、次の行動はかなり軽くなります。
医療分野で仕事をしたいクリエイターにとって、必要なのは最初から完璧な営業力ではありません。
必要なのは、入口です。
そして、信頼できる接点です。
学会は、医療者だけの場所ではありません。
伝える力を持つ人にとっても、仕事の入口になり得る場所です。
医療者は、知識を持っています。
でも、その知識を社会に広げる言葉やビジュアルを、十分には持っていません。
クリエイターは、伝える技術を持っています。
でも、医療という現場にどれほど大きな翻訳需要があるか、まだ気づいていない人が多いです。
この二つが出会う場所として、学会はかなり面白いです。
最初は、見に行くだけでいいです。
どんな人が、どんな課題を、どんな言葉で語っているのか。
その場にいるだけで、かなり見えてくるものがあります。
そして、たぶん気づくはずです。
医療には、伝わっていない価値が多すぎる。
その価値を社会に届ける人が、まだ足りていない。
だからこそ、クリエイターにはチャンスがあります。
この視点が少しでも面白いと思ったら、いいねやリスタックで広げてもらえると嬉しいです。
そして、医療分野に少しでも関心があるクリエイターの方は、ぜひフォロー・購読しておいてください。
一人で学会に飛び込むのは怖くても、誰かとつながっていれば入口は作れます。
医療とクリエイティブの間には、まだ誰も拾っていない仕事の種がたくさんあります。
その種を、一緒に拾いに行きましょう。




医療者が「正確さ」を重んじるあまりに言葉が硬くなり、一番届けたい一般の人に届く前に情報が止まってしまうという「もったいなさ」の指摘に、深く共感いたしました。
単にスライドをきれいにするという話ではなく、専門的な取り組みを動画や図解、読みやすい文章で生活に引き寄せていく役割は、これからのクリエイターにとって非常にやりがいのある大きな仕事になると感じます。